資金計画1回目で、
借りられる金額=無理なく返せる金額
では無い。と言う事をお伝えしましたが、
では、どのようにして
“無理なく返せる金額”を把握すれば良いのか・・・?
基本的には、『
毎月返せる金額=現在の家賃+
“住宅の為の”毎月の貯蓄額です
“住宅の為の”がポイントです
例えば、お子様がいらっしゃる家庭では、
今後、大学まで進んだ場合の教育費は、
入学金などのまとまったお金が、
何年後にいくら必要なのか、月々にどのくらい必要なのか
といった事も把握しておきたいですね
現在の住まいが社宅だったりで、
家賃をベースに考えてもピンと来ない方は
家計簿をつけてみましょう
収入から、生活費や教育費、車のローン・・・など、
必要な出費を引いて、ローン返済にまわせる金額を把握。
無駄遣いも発見できて、家づくり預貯金が増えるかもしれませんね
Aさん『今の家賃は5万円で家計の圧迫もないし、
家づくり貯蓄は毎月3万してるから、
月々8万円なら無理なく返せるぞ^^』次に、無理の無い返済期間について。
出来れば、『退職前に完済できる期間』
で組むようにしましょう。
月々の返済額を抑えるために、
どうしても長期返済にする場合でも
途中で
『繰上げ返済』をして
極力、退職後に残らないようにしましょう
ここにある落とし穴
それは、『多分、繰上げ返済出来るはず!』
と、安易に考えてしまう事です><
実際、貯蓄を増やそうと思ったら、車の維持費や買い替えで
出費が増えてしまったり、
今の時代、いつボーナスがカットされるかも分りませんから、
『あてが外れた・・・。』と、ならない為にも
安易な前向き思考はせずに、慎重に考えましょう
次に、住宅ローンの借入額の目安をチェックしてみましょう
住宅ローンは実に様々な種類があり、特徴が違ってきます。
住宅ローンについては、またの機会にする事にして、
今回はあくまで、目安のチェックに留めたいと思います
.
先程の『毎月返せる額』と『無理のない返済期間』を
右の表に当てはめて、借入額の目安を出して見ましょう。
右の表は、試算しやすいように
全期間固定型 金利3%での試算例になっています。
Aさん『月々7万円で、返済期間は30年
だったから、1897万円か!』それではいよいよ、総予算を出してみましょう
自己資金はいくら用意できるか・・・。
『家づくり預貯金+親からの贈与+へそくり(!?)=自己資金』Aさん『貯蓄が400万と、親から200万の贈与、
実はへそくりが100万あったから、700万円が自己資金だ』これを出したら、先程の借入額目安と見比べてみましょう。
『自己資金+住宅ローン借入額=家づくりの総予算』が出ました!
Aさん『700万円+1897万円=2597万円が我が家の総予算だ^^』ここでちょっとストップ
自己資金:住宅ローン借入額=3割:7割
になっていますか?
資金計画1で、頭金は1〜2割あったほうが良いとお勧めしました。
資金計画2で、総費用のうちの約1割を占める諸費用は
現金での支払いが多い。という事を書きました。
つまり、自己資金は
3割程度用意しておくのが
安心だという事です
Aさん『700万:1897万=約25%:約75%だから安心かな』総予算が出れば、本体工事費(総予算の約7割)に
いくら掛けられるかが分りますね
Aさん『2597万円×70%=1817万円。
これが我が家の本体工事費の目安なんだな』いかがだったでしょうか?
家づくりを考えられている方の収入や貯蓄額、家族構成、
住宅ローンの種類・・・さまざまな条件で、資金計画も変わってきます。
また、自己資金が3割無いと、家を建てられない訳ではありません。
住宅ローンの選び方などで、もっと少ない自己資金の比率でも可能です。
今回は“あくまでも”目安です
住宅を建てるという事は人生のとても大きなイベントです。
それ以上に大切な事は、それから始まる幸せな生活です
夢のマイホームが
悪夢のマイホームに
ならないように、
目先の大きなイベントに浮き足立つ事なく、
将来のライフスタイルをしっかりと見据えながら、
賢く、家づくり計画も進めましょう